多様な働き方をする社員のウェルネスと生産性 ー 企業はどのようにサポートすべきか

新型コロナ感染症のパンデミックにより、企業は社員のウェルネスに対して見直しが必要となりました。 今までにないほど多くの社員がリモートワークとなるなか、彼らのウェルネスと生産性をどのようにサポートしていくべきかという議論が生じています。

社員がオフィス勤務に戻ったり、ハイブリッドワーク体制となったとしても、彼らのウェルネスと生産性は、企業が最優先で取り組むこととなっています。

社員のウェルネスが重要な理由

パソコンに向かって猫背になる女性ウェルネスにインパクトを与える大きな健康問題の一つは運動不足です。 世界保健機関 (WHO)によれば、座りっぱなしの生活を送る人には、次のような健康上のリスクがあります:

  • 心血管の疾患
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 結腸がん
  • 高血圧
  • 骨粗鬆症
  • うつ
  • 不安

これに加えて、仕事内容に起因する筋骨格系障害 (MSD)も健康問題の一つです。 約180万人もの人がが手根管症候群や背中の痛みといったMSDの症例を報告しており、約60万人の人がこれらの症状で欠勤を余儀なくされています。

仕事環境は健康上のリスクに加え、生産性や満足度にも影響を及ぼします。 そのため、メンタル面も含めた社員の健康は、社員と企業の双方において重要なことです。

2019年に実施されたGallup社の調査によれば、ウェルビーイングが高い社員ほどエンゲージメントが高く、時間の経過とともにさらにウェルビーイングが高くなっていくことがわかっています。

社員のウェルネスを改善するアプローチ

人間工学を取り入れることは、企業が仕事環境を改善し、社員のウェルビーイングを高めるアプローチの一つです。 人間工学を取り入れることで、自分に合わない備品などを使わざるを得ない画一的なオフィスセットアップから、社員個人の安全、快適さそして健康をサポートするセットアップへ移行することができます。

自宅でのウェルビーイング

在宅勤務を行う女性多くの人々にとって、在宅で仕事をするということは、家族と生活しているスペースから静かなスペースを確保しなければいけないということです。 このため、適切な人間工学に沿っていないワークステーションで間に合わせることになりがちです。

企業が在宅ワークをする社員のウェルネスを改善するヒント:

  • 各社員の仕事環境がどのようなものか把握する
  • 社員にワークスペースに必要なものを尋ねる
  • 人間工学的デザインのスタンディングデスクやモニターアームを提供し、体を動かすよう勧める
  • バーチャルランチやソーシャルイベントで、社員のモラルを高める

オフィスでのウェルビーイング

企業オフィスで勤務する社員人間工学は、従来のオフィススペースにおいても重要です。オフィスは多くの社員にとって、自宅スペースのように快適でパーソナライズされていないからです。

ホームオフィスでは、ランバーサポート付きのイスや、調節可能なモニターアーム、移動可能なモバイルデスクを使用している社員もいるかもしれません。

オフィスでは、次のオプションを検討しましょう:

  • 人間工学的デザインの製品を、社員に選んでもらう
  • 認定エキスパートに見てもらい、それぞれの社員のニーズに合ったワークスペースが確保されているか査定してもらう
  • 変更したことがあれば社員にフィードバックをしてもらう

これらの投資は、社員のウェルネスや生産性、モラルが高まれば価値のあるものになることをお忘れなく。

ハイブリッドワーカーのウェルビーイング

オフィスにおけるハイブリッド型勤務者ハイブリッドワーカーは、人間工学的サポートを最も必要とするかもしれません。 2022年の調査によると、ハイブリッドワーカーは、フルリモートの社員よりも精神的な消耗が大きく、フルタイムでオフィス勤務の社員よりも負担を負っていることがわかっています。

日によって仕事をする場所が変わり、それによりルーティンも変わるハイブリッドワーカーは、それぞれの環境に適応しにくいという現状を抱えています。 ハイブリッドワーカーの多くがシェアオフィスなどを利用しており、環境になれるまでに時間がかかるからです。

ハイブリッドワーカーのニーズに応えるソリューション:

  • 単独作業もコラボレーションもしやすい、オフィス内を自由に動かせるモバイルデスク
  • 座位と立位どちらでも快適な位置に変更できる、高さ調節が行えるデスクコンバーター
  • 自分に合ったモニター配置ができるモニターマウント、モニタースタンド、モニターアーム

社員のウェルネスプランを導入するためのアプローチ

企業文化や社員文化はそれぞれに異なるため、社員のウェルネスを高めるプランには、画一的なモデルは存在しません。 適したプログラム開発にあたっては、アメリカでの例を参考にしましょう。 疾病対策予防センター (CDC) が提唱する社員のウェルネス改善に向けたワークプレイス ヘルスモデル:

  1. 社員の現在の健康状態と改善されるべき点を考えます。
  2. 必要とされる変更点を鑑みたプランを作成し、実施に向けての準備をします。
  3. コミュニケーションを密にし、企業文化にも変化をもたらすことで変更を実施します。
  4. 変更の有効性を調査し、将来的な達成に向けた調整を行います。

常に変化する仕事環境では、社員をケアすることで彼らの健康面をサポートし、生産性や効率を高めることがとても重要です。

フレキシブルなワークスペースで社員のウェルネスを促進するアプローチの詳細については、ホワイト ペーパー「フレキシブルなシェアスペースとワークスペースのつくりかた」をダウンロードしてください。