チェックリスト:人間工学的なワークスペースとは (JP)

WFH ergonomics

新しい働き方が導入されるようになり、業種を問わずあらゆるニューノーマルが浸透しました。 この変化にともない、多くの人が、これまでの一時的な仕事環境や習慣を見直し、現在の勤務環境が改善される必要性を実感しています。

ソファでメール確認をしたり、食卓に置かれたノートパソコンに覆いかぶさるようにして通話したり、さらには会社内のコワーキングスペースでの仕事といった新たな環境にともなうや疲労やインスピレーションの低下、不自由さも報告されています。

ワークスペースとは、それがどこであれ効率よく仕事でき、新たなやる気を感じられるような場所であるべきです。 エルゴトロンのチェックリストで現在のワークスペースをチェックして、より人間工学的に快適なスペースをつくりあげましょう。

人間工学的なデュアルモニター

なぜ、人間工学が重視されるのか

人間工学的であるとは、規定の環境に合わせるのではなく、各自のタスク、ニーズに適応した環境を構築することを意味します。 一見シンプルに聞こえますが、心身に対して大きな影響をあたえます。 人間工学に基づいたワークスペースは、やる気を持続させ、仕事時の不快感を低減させるとともに、怪我などの防止につながるよう設計されています。 それが結果的に仕事に対する満足度につながり、仕事の生産性や質を高めます。

在宅勤務者が増えるにつれ、筋骨格系やメンタルヘルスに関するトラブルが増加しています。 ある研究によれば、在宅勤務者の70%が筋骨格系の痛みを報告しています。 別の研究では、在宅勤務者の46%においてメンタルヘルスの悪化が申告されています。

どこで働こうとも、人間工学の考えは基礎となるべきです。 うまく取り入れれば、仕事に対しての積極性を高めることができる一方、重要視されなければ健康を害することにもつながります。

テレワーク(Work From Home)環境の設定

人間工学に基づいたチェックリスト

仕事中にポジティブな気分をキープするために、あなた自身そして仕事環境(一時的/永続的を問わず)が、次のチェックリストの項目を満たしているか確認してください。

√モニターの位置が目線の高さと一致している

目線または少し下に配置し、距離は腕の長さ程度に保つことで最も快適にモニターを見ることができます。 画面を見下ろしたり見上げたりしないことで、首への負担を軽減できます。

√足が床に平行についている

足が自然に床についた姿勢を保つことで、からだ全体に偏りのない姿勢を維持できます。 足がぶら下がった状態は腰痛を誘発します。フットスツールがあると高さを補えます。

√イスの高さを調節できる

キッチンのイスではなく、さまざまな調整が可能な人間工学に基づいたイスを用意しましょう。 適切な高さのイスは、このチェックリスト内の複数の項目に対するキーポイントとなります。また、高さ以外の調整により、さらに個々にフィットし、健康全般の促進につながります。

√腕の角度が90度である

腕の角度は、偏りのない姿勢を維持するために欠かすことのできないポイントです。 コンピューター作業を行う際には、肘を体の中心近くに保ち、腕が90度の角度になるようにします。 入力時には、手首が常にフラットな状態に維持されるようにします。

人間工学にかなった姿勢
√キーボードの位置に気を付ける

キーボードの高さは、肘とほぼ同等の高さに保ちます。 多くのデスク(とりわけノートパソコンを使う際)は、人間工学的観点において高すぎる状態になっています。 デスク下に設置できるバックチルト式キーボードトレイがあるとベターです。

頻繁に使うアイテムを手の届く位置に配置する

マウスやプリンタ、ノート、書類など、デスク周りで使用するアイテムを一旦すべて取り出してみましょう。 もっとも頻繁に使用するアイテムを手の届く位置に置き、その他のアイテムは、使用頻度に応じてそれぞれ置き場所を整理します。 アイテムをニーズ順に配置することによって、首や背中へのひねりを避けることができます。整理整頓されたデスク周りにもなります。

忘れてはいけないのは、いかに人間工学にかなったワークスペースであっても、同じ姿勢を取り続けていては疲労につながることです。 Sit-Stand Switch™のルールを守り、30分おきに体を動かす習慣を心がけてください。

活気に満ちたワークスペースをデザインする

テレワークがウェルネスや仕事への積極性に直接的な影響をもたらしていることが明らかにされています。 これらのツールならびにリソースを活用して人間工学を考慮したワークスペースをつくり、ベストな結果とチームワークを促進しましょう。